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2011年2月23日 (水)

「ヒア アフター」を観た

クリントイーストウッド監督の、「ヒア アフター」を観ました。

この監督は、なんというか、長年映画に携わってきたからなのか、

何を訴えるのに、

どのエピソードを

どの程度ツッコんで描けば丁度いいのか、

ということをよく知っている方だなあとつくづく思うのです。

決して答えが出るエンディングではなく、

考えさせられ、映画を観た後はいろいろな思いが自分の中に巡るというか。

そういう意味では、

サンデル教授の白熱教室に似たものがあるのかもしれません。

さてさて、そんな彼の最新作、「ヒア アフター」も、

まさにそんな映画でございました。

「ヒア アフター」評価★★★★(最高点5)

ここからは軽ーくネタバレなので、文字反転いたします。

まず、観終わった後に感じたことは、

この3人の登場人物がいろいろな「死」を体験しているのだということ。

マット・デイモン扮する霊能者は、霊視をすることで他人の死に触れる。

そして、特殊な能力ゆえに他人と心を通わせることができない孤独…、

つまりは自分自身の心の死。

双子の兄を亡くした男の子は、もちろん身近な存在…家族の死。

フランスのジャーナリストの彼女は、仕事も、地位も、そして彼氏も失う。

社会的な死、といえます。

それらをすべて体験した3人が、物語の最後で「再生」しているわけですね。

「死」の後には、何も残らないわけじゃない。

いろいろな「死」の形を乗り越えて、人間は生きていくのだ、

と思わされるストーリーです。

地下鉄での帽子のエピソードから、

マット・デイモンの男の子への「霊視」につながる場面はお約束でも感動を呼びますし、

お母さんとの面会、

フランス人の彼女との「未来」を垣間見る瞬間、

心動かされる場面は何度もありました~。

バラバラだった3人のエピソードが、やがて接点を持ってつながっていく、

その物語の流れは悪くないと思います。

まあ、むしろ、その点がこの映画のみせどころなわけで…

フランス人の彼女と、双子の男の子の接点が若干弱かったのが心残り。

もう少し、なんらかの形で絡んでいたらもっと「つながる」感動があったのかも。

フランス人の彼女が自分の臨死体験を書くにあたっての熱意というか、執着も、

いまひとつ伝わってこなかったので「あら?そっちを書いたの?」くらいにしか思わなかった

…というか臨死体験がもうちょっと印象的で「あんな体験なら書きたいだろうとも!」と

共感できる部分があれば、良かったのかもしれないです

まあ、かといって

「お花が咲き乱れてブッダが横たわっている中をイエスが…」なーんて臨死体験だったら

ただのB級映画になってしまいますから

もし「あの世」があったらあんな雰囲気なのかも、と思うのが一般的なのかもしれません

マット・デイモンが垣間見る「あちら側」も、極力映像では表現されていないので

つまりは、

「あちら側の世界は、ご自分の好きなように想像で補ってください」

ということなのかも…

でも、それってものすごく想像力豊かか、もうイエスとかブッダとかの(聖おにいさん?)

世界を信じて疑わない人とか、そういう人でなきゃ無理でしょうねえ~。

さてさて、そんな「ヒア アフター」ですが、

観に来ていた方々はやはり中年のカップル、中年の女性などでした

「上質な映画って感じ~」

と言いながら帰っていたご婦人がいましたが

まあ、

心にじっくり染み入る映画、なんでしょうね。

たまには、いいもんです。


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